事業計画一覧

平成30年度事業並びに庶務報告

 平成30年度は一般社団法人として協会が目指すべき経営を、独自に運営していく出発点となるべき重要な年度であった。
 少子・高齢化のなかで、鉄道事業者各社は独自の経営計画をもとに地域の中で果たす役割は年々重要となっている。資格制度も地域の鉄道事業者と連携しながら各支部の主体性が求められている。更に大都市圏における公民鉄鉄道事業者への協会の役割も増加してきている。このように協会を取り巻く環境も大きく変化してきている状況のなか、時代に即した協会となるべく変革を進め会員の期待に応えていく。
 このような中で、協会が行っている安全施工や施工技術の調査研究、安全教育・訓練及び資格認定業務について、新たに考慮すべき課題に取り組み、鉄道の安全性向上に向けて、鉄道事業者、会員各社との連携を一層強化してきた。

〔1〕平成30年度事業実績

1.
定款の一部変更について
変革を進め、時代に即した協会経営を行う視点に立ち、第7回定時社員総会(平成30年5月25日開催)の場において総会開催時期の延伸、非常勤役員への謝金支払い及び理事会承認による委員会の設置と廃止等に関する定款の一部変更が会員により承認された。
2.
今後の協会経営について
 今後の協会経営においては、地域ごとのJR各社とパートナー会社を中心とした地域主体の経営が求められている。
 このような経営環境下では、支部自立の意識が重要であり、本部からの支援と共に、各支部における収支均衡を基本とした支部経営を推進してきた。
 また、支部の業務改革に必要な設備投資を、支部の責任で行うために、前年度に設立した「講習会事業準備積立金制度」の活用により開発した西日本支部資格管理システムに基づく資格管理を開始した。
 更に、第2回支部長会を平成30年11月8日に開催し、本部・支部相互の意思疎通を図ると共に、支部運営に係わる重要な事項を審議した。
3.
事業等
  • (1)調査・研究、委員会事業
    支部・支所事故防止委員会において各鉄道事業者と協調して事故情報の共有化や予防策の検討、水平展開に努めた。
    また、以下の課題に取り組んできた。
    • ①「電車線安全作業指導書」を平成31年3月に完成させ、印刷製本して会員に配布した。更に、協会ホームページにも掲載して、目次から件名単位で個別印刷できるように、工夫した。
    • ②新たに、「信号事故事例集」(案)の作成を平成30年9月から着手し2019年度内を目標に作製する予定である。
    • ③支部・支所の事故防止委員会を開催するとともに、安全資料図書室コンテンツの活用を行い講習会資料へ反映してきた。
      (附属明細書1 平成30年度委員会事業等実績表 を参照)
  • (2)講習会、資格認定事業
    • ①鉄道事業者における規程類の制定・改訂に伴う講習内容の定着化
      各鉄道事業者の資格体系の変更及び規程改正に伴う講習会内容、資格認定業務の変更を推進してきた。
    • ②10条教育
      資格教育と合わせて、鉄道会社からの教育の要請に基づき、10条教育にも積極的に取組んできた。
    • ③カード発行機の導入
      全国の会員への利便を図るため、カード発行機を全ての支部支所に配置し、資格認定証のカード化を推進してきた。なお、北海道支部、四国支部及び九州支部については、2019年度初にカード化を行う予定である。
      (附属明細書2 平成30年度講習会事業実績表 を参照)
  • (3)表彰事業
    表彰規程に基づき、第7回定時社員総会後の表彰式で施工安全賞53名、鉄道電業安全協会功労賞9名の表彰を行った。
    (附属明細書3 平成30年度施工安全賞、鉄道電業安全協会功労賞受賞者名簿)
4.
その他活動
  • (1)鉄道事業者との連携の強化
    特別会員との意見交換会を平成31年3月8日に開催した。特別会員各社の課題に対して支援を行うと共に、特別会員各社の情報交換の場として位置づけ、連携の強化を図った。
5.
経理業務
  • (1)業務改善の検討
    Windows7のサポート終了にあわせ、平成30年11月に経理業務についてWindows10へ移行した。更に旧社団法人電業研究会(9支部体制)の経理システムから一般社団法人鉄道電業安全協会(6支部体制)の新経理システムへ2020年4月からの移行のため、変更内容及び変更時期の検討について、継続してソフトウェア会社と打ち合わせを行っている。
  • (2)原価管理の検討
    東日本支部をモデルとして、主要業務を分析し、講習原価の算出に必要なデータをもとに、今後の協会経営に必要な原価管理の仕組みについて、東日本支部の主要業務により分析し、新経理システムに反映できるよう検討している。
  • (3)経理業務研修会の開催
    本部総務・経理部と支部・支所経理担当者による研修会を平成30年10月15日に開催し、経理業務の理解を図った。

〔2〕庶務報告

1.
第7回定時社員総会
平成30年5月25日(金)ステーションコンファレンス東京で開催し下記議案を可決、終了後引き続き、平成30年度施工安全賞及び鉄道電業安全協会功労賞表彰式を行った。
  • 第1号議案 平成29年度計算書類等の承認(貸借対照表、正味財産増減計算書及び財産目録)
  • 第2号議案 定款の一部変更の件
  • 第3号議案 規程の一部変更の件(役員の報酬及び費用に関する規程)
  • 第4号議案 役員(理事、監事)選任・解任
  • 報告事項Ⅰ 平成29年度事業実績並びに庶務報告
  • 報告事項Ⅱ 平成30年度事業計画
2.
平成30年度第1回臨時社員総会
平成30年8月10日 (金) 一般社団法人鉄道電業安全協会D講習室で開催し下記議案を可決した。
  • 第1号議案 理事3名選任の件
3.
理事会
  • (1)第32回(通常) 平成30年5月11日
    • ア.第7回定時社員総会議案(案)について、承認された。
    • イ.平成30年度民鉄系会員の施工安全賞候補者(案)について承認された。
    • ウ.会員の異動等(案)について、承認された。
  • (2)第33回(通常) 平成30年5月25日
    • ア.第7回定時社員総会 第4号議案 役員(理事、監事)選任・解任について、承認された。
  • (3)第34回(臨時) 平成30年5月25日
    • ア.第1号議案 鉄道電業安全協会役員の選任の件について、承認された。
  • (4)第35回(臨時)平成30年7月19日
    • ア.第1号議案 平成30年度第1回臨時社員総会開催の件について、承認された。
    • イ.第2号議案 理事3名選任の件について、承認された。
  • (5)第36回(臨時) 平成30年8月10日
    • ア.第1号議案 理事の役職者の補欠選任の件について、承認された。
  • (6)第37回(通常) 平成30年11月8日
    • ア.平成30年度事業計画の推移並びに比較正味財産増減計算書(通期見込)(案)について、承認された。
    • イ.第8回定時社員総会における役員の増員(案)について、承認された。
    • ウ.施工安全賞表彰及び鉄道電業安全協会功労賞(案)について、承認された。
    • エ.会員の異動等(案)について、承認された。
  • (7)第38回(通常) 平成31年3月20日
    • ア.平成30年度事業計画の実績(案)について、承認された。
    • イ.2019事業計画(案)について、承認された。
    • ウ.施工安全賞及び鉄道電業安全協会功労賞 (案)について、承認された。
    • エ.会員の異動等(案)について、承認された。
       (附属明細書4 会員の増減) 
4.
企画委員会
実施日 平成30年4月27日、平成30年11月2日、平成31年3月15日
5.
特別会員意見交換会
実施日 平成31年3月8日
6.
業務執行会議
平成30年4月~平成31年3月の間で37回開催した。
7.
事務局長・支所長会議
実施日 平成30年10月15日、平成31年2月21日
8.
叙勲・褒章等の合同祝賀会
平成30年12月7日ステーションコンファレンス東京で、(一社)鉄道電業安全協会、(一社)日本鉄道電気技術協会、(一社)信号工業協会の三協会共催で、平成30年春・秋の叙勲者、国土交通大臣表彰者 計17名の合同祝賀会を開催した。
9.
賀詞交歓会の合同開催
平成31年1月7日弘済会館において、(一社)鉄道電業安全協会、(一社)日本鉄道電気技術協会の共催で平成31年新年賀詞交歓会を開催した。

平成30年度講習会事業等実績表はPDFでダウンロードすることができます。

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